第1章 勤務や日常生活での基本的な心得
1. 出社・退社時などの挨拶を忘れない
これからそれぞれの職場で仕事をしていくうえで、皆さんは、会社の上司や同僚、来客の方々など毎日いろいろな人と接することになります。その際に挨拶をキチンと行なうことが大切です。出社時や退社時には、上司、同僚などまわりの人にきちんと挨拶することをまず心がけていただきたいと思います。
工場や現場での作業は、数人のグループで行なう作業が中心ですが、作業を安全に効率よく行うためにはお互いの信頼関係、チームワークが何よりも大切です。毎日お互いに気持ち良く挨拶を行なうことで、職場の中での同僚や上司との間に信頼関係が生れ、毎日気持ちよく仕事ができるのではないでしょうか。
職場での毎日を安全に充実して過ごすためにも、気持ちにけじめをつけるためにも、挨拶は欠かせないものです。
2. 日常生活での心がまえ
人は、心の中に何か一つでも心配事や気になることがあると、仕事に集中できなくなります。家庭でトラブルや悩みがあり、それをそのまま職場に持ち込むと職場の雰囲気を壊したり、思わぬ間違いを起こす元になります。
家庭内やプライベートでの心配事は、家族でよく話し合ったり、信頼できる友人、知人、場合によっては職場の上司、先輩などに相談し少しでも早く解決できるような方法を見つけることが必要です。
また、特に仕事の前は暴飲暴食や寝不足をしないなど、毎日の生活をできるだけ規則正しく行なうことも大切ですし、出勤は、時間にゆとりを持って家を出れば、心に余裕をもって仕事にかかることができます。
3. 職場のルール・作業のルールをよく学ぶ
皆さんが働く職場には、今までほとんど経験したことのない作業や職場のルール、見たこともない設備や機械・器具などがいろいろあると思います。
機械や器具などを扱うには決められたルールがあります。ルールを無視して自分勝手に行動したり不注意に扱うと、思わぬ事故を引き起こすこともありますし、塗料や塗料原料などには、扱い方によっては中毒を起こしたり引火したりするものが多く、自分だけでなく同僚や他人を巻き添えにする危険性もあります。
しかし、事故や災害はそれなりの原因や理由があって起きるものですから、決められたルールを守って仕事をすれば心配することはありません。
毎日を安全に充実して過ごすためにも職場のルールをよく学んでいただきたいものです。