3.1.3 船種ごとの燃料消費量に関する調査
(1) タンカーの燃料消費量
各カテゴリーに属するタンカーが年間に使用する燃料消費量pijはおよび総燃料使用量Pは以下の式で計算される。1997年の推定結果をtable 27に示した。
(t-Fuel/year)
table 27に示すように、1977年までに建造された旧型タンカーが、もともと隻数ベースで全体の3割強を占めることから((ア)参照)、燃料消費量においても大きな割合を占めている。これら旧型タンカーに対しては、計算上は、蒸気タービン主機からディーゼル主機へのレトロフィットを全隻行ったと仮定しているが、実際には輸送効率が悪いため、船齢の若いタンカーと同様の稼働率で運航されていない可能性もある。しかし、日本船籍のタンカーはもちろんのこと、日本国内に荷揚げを行うタンカーではこれら旧型のタンカーが使用されることがごく少ないため、旧型タンカーの使用の実態については把握することが出来なかった。今後は、海外のオペレーターや船主へのアンケート調査も含めて、旧型タンカーの稼働率の把握することが、推定の精度を高めることにつながると考えられた。