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(ウ) コンテナ船運航量および平均運航日数の推定

世界におけるコンテナの輸送実績を、table 11に示した。

Containerisation International Year Bookに記載されている年間の取扱TEU量には、内航のコンテナ輸送個数および陸上での輸送個数も含まれている。同資料はコンテナヤードを通過したコンテナ個数を、経路の如何に関わらず2倍して統計値としているためである。

内航コンテナであっても、国際定期航路により運搬されることがオペレーションとして一般であるため、内航コンテナについては外航コンテナ船がバンカーオイルを消費して運搬しているものと仮定して、大きな誤差がないと考えた。

一方、同様の理由により、消費地や生産地など陸地からの運送には、船舶が用いられていない可能性が大きい。また、近年はシンガポールなど、ハブ港においてコンテナの積み替えも増えていることから、本計算ではFig.5に示すように統計値に0.3を乗じて今後の計算を行った(163,744×103TEU×0.3=49,123×103TEU)。この仮定を基に、1997年の船舶による地域間輸送実績を、TEUベースについてはtable 12にTEUマイルベースについてはtable 14に示した(地域間ごとの係数は0.3で一定とし、地域間の平均マイル数を乗じたもの)。いずれも、アジア発着の荷動きおよびアジア域内での荷動きが大きな割合を占めており、シンガポール、香港、高雄などアジア内のハブ港を中心とした動きが多いことがわかる。

 

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各ケースの割合は不明 → 平均的な統計値×0.3=航行回数

Fig.5 コンテナ船舶の航行回数の考え方

 

 

 

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