多孔質分離は、一般に無機膜で行われる手法であり、非常に微細な細孔中をガスが通過する場合の速度差によって分離されるが、CO2のような極性の強い分子は表面拡散が支配的である。
非多孔質分離は、溶解-拡散-脱溶解の過程を経てガスを分離するが、CO2のような極性の強い分子は、高分子に対して高い溶解度係数を有するため透過速度がはやい。両者を比較すると、多孔質分離の方が一般に分離速度が大きくなることから、無機分離膜の方が有利と考えられる。
3) 分離材の調査
a) 既存分離材
吸着法及び膜分離法に関して、現在までに開発された分離材について、市場の調査を行った。表40に各々の分離方法における分離材の一覧を示す。有機膜を用いたガス分離は、市場規模と吸着分離に対して、大きな優位性が得られないとの理由から多くの企業が生産を中止していた。
以下に本項で調査した文献は科学技術振興事業団文献検索システム(JICST)を使用しキーワード(分離+吸着+分離膜)×(排気+ガス)×(回収+除去)を用いて検索した257件の中からさらに抄録を参照して以下の38件を選び参考文献とした。
1 宮田隆志 化学と工業 48, (1995) 638
2 八釼吉文 セラミックス 20, (1985) 209-213
3 辰巳敬 触媒 40, (1998) 185-192
4 堀尾正和ら 日本化学会誌 1 (1995) 83-85
5 J.N. Kim et. al. Fundamental of adsorption (1996) 449-456
6 ガス分離技術の新展開 東レテクノリサーチ編 (1990)
7 泉順、ゼオライト 9 (1992) 12-20
8 M.Isibashi et al. CSPE-JSME-ASME-INTERNATIONAL-CONFERENCE On Powder Engineering Proceedings
9 I.Mochida et al. Carbon 33 (1995) 1611-1619
10 Y.Kawabuchi Langmuir 13 No.8 (1997) 2314-2317
11 I.Mochida et al. Carbon 36 No.4 (1998) 377-382
12 Y.Kawabuchi Langmuir 12 No.7 (1997) 4281-4285