(2) インターネット利用の効果
企業間のネットワーク化は今までも専用線やVANで行われてきた。インターネット技術を企業間ネットワークに活用する大きな理由は次の3点である。
まずコスト削減である。取引先の数が多い場合、製品の価格表などを印刷して配付するコストと、エクストラネットを利用してこれらの情報を配付・共有するコストを比較すれば、明らかにエクストラネットが安くなる。インフラとしインターネットを使うことにより、専用線より安くネットワークが構築できる。
次に柔軟性である。インターネットの技術は基本的にオープンであり、OSの選択幅が広がる。今までのように、企業間ネットワークの専用端末が必要、といったことがなくなり、中小企業の導入も容易になる。
最後にシームレスな環境があげられる。社内外のネットワークが技術的に同じになると、ユーザー教育が簡単になる。エクストラネットで業務処理するときもインターネットと同じブラウザーでよくなり、新たなソフトを覚える必要がない。