用語解説
ここにまとめたものは、本報告書の中に出てくる用語についての概略説明である。目的が報告書の内容を理解してもらうためだけであるので、必ずしも厳密な(あるいは正確な)解説になっていない。本文で説明したものもここに入れてあるが、趣旨は同様である。
配列は英文字のものを最初に、次いでカナ文字になった外国語を含めて日本語のものを、アルファベット順と五十音順位に並べてある。必ずしも統一された記述にはなっていない。
ACF ACIM Common Facilities
ACIMリファレンスアーキテクチャにおいて、造船のオントロジには直接関係せず、複数業種のアプリケーション構築に適用可能な共通的なサービス群である。スケジュール管理機能やエージェント支援機能などを含む。
ACIM Advanced CIM
「高度造船CIM」の英文での略称。インターネットなど、昨今の急速な情報技術の進展を受けて、従来の造船CIMに最新の情報技術を織り込んだもので、情報交換の範囲の拡大や市販ソフトウェアとの連携が安易になる。また、情報共有の中核モデルとして高度なプロダクトモデルを持つ。
Adapter
一般には、ある閉じたシステムと外部のオープンな世界とのインタフェースを確立するために、閉じたシステムに付加されるソフトウェアを言う。ACIMにおいては、造船所で稼働中の既存CADシステムとPMとの双方向データ交換機能を提供するソフトウェアのことを指す。
AP Application Program
一般にはユーザーが利用する業務支援プログラムの総称。造船業では、例えばCADや管理物量集計プログラムなどがある。GPMEにおいては、PMDにアクセスすることで対象とする業務支援応用業務プログラムを言い、ACIMにおいては、ORBに基づく分散オブジェクト環境に対応した業務支援アプリケーションを指す。
API Application Programming Interface
通常サブルーチンやモジュールと称するソフトウェアをあるプログラムから呼ぶ(実行する)ための、パラメーターの型式(タイプ)を規定したインタフェース。
Applet
Javaのアプリケーションの構成単位を指し、「小規模なアプリケーション」という意味。通常、これはサーバー側に置かれ、クライアント(ブラウザ)の要求に応じて、適宜必要部分のみをダウンロードする。
BB Building Block
GPMEで提供されているFLの中で意味的に近いクラス群を集めたもので、GPMEにおけるFLの管理単位の一つである。例えば「船殻BB」、「艤装BB」がある。
BFL Basic Frame Library
GPMEにおけるFL(Frame Library)のうち、文字列・集合・日付・時刻・幾何形状などを表現するクラスをC++で実装したもので、CFLやEFLの実装に便利な機能を提供するクラスライブラリ群。
BPR Business Process Reengineering
現状業務プロセスの分析結果に基づき、業務手順・情報の流れなどに関する問題点を明確化し、これらを排除した本来あるべき業務手順を再構築することを言う。
CALS
元来はContinuous Acquisition and Life-Cycle Support(継続的調達とライフサイクル支援)の略で、製品に必要とされる情報を計算機技術によって効率的に利用するという概念であった。
しかし、現在では様々な解釈がなされ、例えばCommerce At Light Speed(光速商取引)の名の下に、企業間の種々の事務手続きを統一された形式で電子化するというような考え方を表す場合もある。