付録
S2.「オブジェクトリクエストブローカーによる知識共有の仕組みの実現」に対する補足
編集上の都合などから本文に入れなかったものを補足の形でまとめた。
章や節の付番は該当する本文のそれに合わせるか、該当するものが無いときは、その追い番の形とし、区別のため頭にS を付けた。
S2.2 知識共有化の仕組みと関連要素技術
S2.2.3 CORBAの最新仕様
(1) CORBAの発展の概要
1991年のCORBA1.0発表以降10年間の進展を示す。
CORBA 1.0 (1991/10)
IDL、コアAPI、DII、IR、C言語へのバインディング
CORBA1.1 (1992/2)
初めての商業ベースの製品
CORBA1.2 (1993/12)
CORBA2.0 (1996/8)
商業ベースで成功したバージョン
CORBA2.1 (1997/8)
CORBA2.2 (1998/2)
CORBA2.1及び2.2での機能、仕様拡張
・COBOL、Ada及びJavaが新たにサポートされた
・国際化のため、IDLの文字・文字列型が拡張された
・COM及びDCOMの相互運用性が仕様化された
・Basic Object Adaptor(BOA)の代わりにPortable Object Adaptor(POA)が仕様化された。今後の核になるオブジェクトアダプター
・スレッドが扱えるようになった
CORBA2.3 (1998/9)
CORBA3.0 (1999/11)
(2) CORBA3.0の新機能
CORBAの最新規格はCORBA3.0である。新機能は次の4カテゴリーに分類される。