複雑な知識を表現するためには、このようなルールを組み合わせてルールセットとして定義しておき、ルールセットごとに実行する。
このアプリケーションでは、殻艤一体の工程設計を行うこととしており、船殻・艤装の両方について、工程設計を自動化させる知識を表現するためのルールセットを用意し、船殻・艤装の固有のルールセットをそれぞれ船殻ルールセット、艤装ルールセットとして実装した。ここでは、組立ツリー生成を例として、船殻・艤装のルールセットについて述べる。
(a) 船殻組立ツリー生成ルールセット
船殻組立ツリー生成ルールの手順を図5.3-8に示す。ここで示すように、大組ベース板を手入力で指示すると、中組ベース板決定ルールセット、小組決定ルールセット、例外ルールセットを実行することとしている。工程設計アプリケーションでは、例外ルールセットを実行させることで、標準の手順で自動生成された工程の検証を行い、自動工程設計の正解率を高めるようにしてある。