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幾何情報は、具体的には部品単位のVRMLファイルとしてPC内に保存されており、このファイルを参照して選択した中間製品の幾何ファイルを合成し表示する形式をとっている。

(4) プロダクトモデルとの接続

工程設計に必要な情報は、プロダクトモデルから中間ファイルの形式で、アプリケーションを実行するPC上に取り込むこととしている。そして、工程設計終了後、組立ツリー情報などをプロダクトモデルへ反映させる。

プロダクトモデルとPCとの連携のためにCORBAを用いた。プロダクトモデルからPCへ情報を取り込む場合は、メインプログラムからCORBAクライアントを実行し、GF、DFFの機能を利用してテキスト形式の中間ファイルを自動生成させる。この際は、主に以下のGF・DFF機能を使用している。

・ブロック名を指定し、所属部品名を取り出す機能

・ブロック内の接続関係を取り出す機能

・部品の属性を取り出す機能

・接続関係の属性を取り出す機能

同様にPCからPMに情報を反映する場合にも、メインプログラムからCORBAクライアントを実行することで、中間ファイルの情報を基にして、GFの機能を用いて中間製品などのインスタンスをPM内に自動生成させている。

 

5.3.4 操作手順

(1) 運用準備

運用に当たっては、あらかじめ以下の情報を作成しておく必要がある。

・設備や施工場所などの工場資源情報

・自動設計や設備整合性の検証などを行うためのルールデータ

これらの情報は5.3.5に述べる形式で定義し、工程設計アプリケーションが実行されるPC上に保存しておく。

(2) 操作手順

工程設計アプリケーションを用いた作業の起動から終了までの工程設計の流れを、図5.3-3に示す。

(a) 起動

アプリケーションを起動すると、図5.3-4に示すようなブロック選択ウィンドウが開く。このウィンドウに表示されている工程設計対象船のブロック名、または作業中のデータ名を選択して、工程設計を開始する。

 

 

 

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