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例えば、次のような状態を表現する。

・この弁とこの弁は同時に操作するので、近くに置かなければならない

・この船殻部材は、この機器を置くための補強として設けられている

(物理的な接続関係は、機器−機器台−デッキプレート−船殻補強部材となっているので、対船殻直接関係では表現されない)

・このマグネットコンパスは、規則によりこのハンドレールから△mm離して配置しなければならない

それぞれ、「同時に操作するので近くに置く」、「補強部材である」、「関連する規則により△mm離して配置する」という関係内容を間接関係に属性として持ち、後で参照できるようにする。

具体的な活用イメージは次のようになる。

・艤装オブジェクト(Xとする)が移動する

・艤装オブジェクトXが、間接関係にリンクしているかチェックする。リンクしている場合、その間接関係にリンクしている相手オブジェクト(Yとする)を探す

・設計者に:

「オブジェクトYを見直す必要がある」

「その原因は、艤装オブジェクトXが移動したためである」

「両者の関係は○○○○であるので、見直す際に考慮すること」

と知らせる

(b) 拡張の概要

間接関係クラスを設けた。間接関係クラスは、艤装部品・船殻部材・船殻部品・区画クラスに関連を持っており、艤装品と艤装品、艤装品と船殻部材、艤装品と船殻部品、艤装品と区画の間に間接関係を定義することが出来る。

 

3.5.8 拡張されたフレームライブラリの機能

(1) 実行結果

(a) 艤装品の表現範囲

殻艤一体の工程設計の前提となる情報として、FLがカバーする範囲が、全ての艤装分野(居住区内装材除く)に拡大された。図3.5-10から図3.5-15まで、各分野単独の表現例を、図3.5-16に全体配置例を示す。なお、画面表示には、GPMEの開発研究において作成された、形状確認用簡易ビューアを用いている。

 

 

 

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