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ただし、一品製作情報を表現することは目的としていないため、例えば構成材同士の接続端部の形状などは表現しないこととした。

(b) 拡張の概要

次のクラスを設けた。

・部品として、支持台構成要素クラス

・カタログとして、素材断面・支持部品カタログクラス

支持台構成要素クラスは、支持台構成材一つひとつに対応するものであり、素材断面カタログクラスと関連を持っている。

素材断面カタログクラスは、アングル材やフラットバーなど、支持台に用いる材料の断面形状を保持するものである。

支持部品カタログクラスは、支持対象を支持台に固縛するための部品(例えばUボルトやバンドなど)を表現するもので、支持台の部品クラスからではなく、「艤装直接関係」の部品付き接続関係クラスから参照される。

(7) その他

(a) デフォルトカタログクラス

管艤装・電気艤装・通風ダクトの系統クラスについて、各系統においてデフォルトで用いられるカタログを指し示すクラスとして、デフォルトカタログクラスを設けた。これはGPME管艤装FLの考え方を踏襲したものである。

(b) 材質カタログクラス

各カタログクラスは、その材質を表現するため、共通BBの材質カタログクラスと関連を持っている。例えば、比重などは関連先の材質カタログクラスを参照して、得ることとしている。

 

3.5.7 関係情報の表現力向上に関する拡張

「深さ方向の拡張」として、関係情報を艤装直接関係、船殻に対する艤装取付関係、船殻に対する艤装孔開け関係、間接関係の4つに分類して表現することとした。

以下に関係情報をそれぞれに分けて、拡張内容を述べる。

(1) 艤装直接関係

(a) 考え方

フランジ接続・溶接接続・バンド接続・電気結線など、艤装品同士の物理的な接続を表現する。工程設計の観点からは、この接続関係を抽出することによって、艤装品同士の取付作業を得ることが出来る。

 

 

 

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