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アンケートの集計結果を図3.5-5に示す。このアンケートの結果を分析して、次の結果を得た。

・既存システムで表現されている艤装分野では、各社の共通部分が多いことが確認された(例えば管装置)。その結果、各社の既存システムの共通情報として、約20の艤装品種類と、約800の属性項目を整理し、抽出することが出来た

・一方、現状では他の艤装分野と統合されていない、単独の仕組みで扱われている艤装品も存在し、「あらゆる艤装品を含んだ殻艤一体の工程設計」の実現という点で、柔軟性に課題を抱えていることが確認された(例えば交通・通風・電気装置)

 

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図3.5-5 「艤装に関する属性データの調査」アンケート集計結果

 

(2) 関係情報

一般に、現状の艤装設計業務においては、関係情報が有効に使われていない。

製造現場に提供する設計図面には、各艤装品の取付位置寸法が記述されているが、それは設計の「結果」を表現しているに過ぎず、取付位置を決定する際の根拠となった、位置関係を明示的に持って、以後の設計業務に柔軟に活用する仕組みは無い。

 

 

 

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