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図2.3-2 初期生産設計アプリケーションのシステム構成

 

このアプリケーションは、JavaでコーディングされたWEBベースシステムで、ブラウザで稼動し、幾何表示にはVRMLを使用している。PMとの連携はGFとDFF経由で行い、アプリケーション側で複雑な処理を実装する必要が無く、効率よく開発することが出来る。

(2) 工程設計アプリケーション

このアプリケーションは、工法に沿って部品の組立手順を自動生成するもので、殻艤一体の工程設計を行うことが可能である。システム構成を図2.3-3に示す。

これはPC上で稼動し、市販の知識ベースシステム、GUI部分に市販PC CAD、開発言語としてVC++を利用して開発した。GFのサービス機能を、CORBA/COM連携を介して利用し、開始時にPMから必要なデータを全てPC側に取り込む。実行時には、PMへの直接アクセスはなく、実行結果はGFサービスを利用して、PMへ返す。

 

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図2.3-3 工程設計アプリシステム構成

 

このアプリケーションでは、知識ベースシステムを用いて自動工程設計機能を構築しているが、PMでは溶接線や部品の情報が整理されているため、知識(ルール)を容易に構築することが出来る。

 

2.3.8 既存アプリケーション

現在、各造船所では既存CADシステムなど、多くの業務支援アプリケーションが稼動しており、実用に供されている。これらは、いずれもACIMリファレンスアーキテクチャに基づいておらず、そのままではORBを介して、オープンな世界との情報交換が出来ない。

 

 

 

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