(2) 平成10年度の実施内容
協業支援のためのプロセスモデルを具体化し、プロトタイプシステムを開発した。
(a) プロセスモデルの設計
協業支援が可能な新しいプロセスモデルの概念を考案し、持つべき情報を明確化した。
(b) 協業支援システムの基本的枠組みの設計
プロセスモデルとエージェント技術に基づいた協業支援システムの運用像を明らかにした。
(c) エージェント技術を用いた協業支援システムの実行メカニズムの設計
エージェントの役割を明確化し、プロセスモデルに従って協業作業を支援する実行メカニズムを設計した。
(d) プロトタイプシステムの開発と試行
上記設計結果に基づいてプロトタイプシステムを開発し、簡単なゲームシナリオで試行を行った。
(3) 平成11年度の実施内容
プロセスモデルによる協業支援環境のシステム的枠組みの構築を完了した。
(a) プロトタイプシステムの拡張
プロトタイプシステムの機能をより複雑な業務シナリオで試行し、機能を拡張した。
(b) プロセスモデルと実行メカニズムの改良
プロセスモデルをより詳細化し、実業務を対象としたシナリオでモデルを検証すると同時に、エージェント機能、プロセスサーバー機能をを拡張した。
(c) 検証用シナリオによる協業支援環境の検証
開発した成果を織り込んだテストを行い、協業支援のシステム的枠組みが構築されたことを検証した。
1.4.5 プロダクトモデルの機能検証
(1) 平成9年度の実施内容
2つの工作アプリケーションとアダプターの概念設計を行った。
(a) 初期生産設計アプリケーション
GPME版の試行、業務整理から拡張要件抽出を行った。
(b) 工程設計アプリケーション
艤装も含めた業務整理、運用シナリオからアプリケーションの概念設計を行った。
(c) アダプター
既存CADの持つ情報の調査、システム構成の設計、データ交換の基本シナリオ作成を行った。