(2) 平成10年度の実施内容
以下の項目を実施し、ACIM FLのベータ版を構築した。
(a) 平成9年度に明確化した要求仕様に基づいた仕様書の作成
(b) 仕様書に基づいたFLの実装
(c) 仮想船のデータを用いた検証
拡張した内容のうち主要なものは次の通りである。
・FL共通機能:
IGES形式でのデータ入出力機能と相対表現を含めた幾何処理機能を強化した
・船殻構造FL:
相対表現の適用と設計意図や役割情報の付加と、詳細構造を中心とした表現能力の向上を行った
・艤装FL:
対象範囲を機器・管艤装・電気艤装・通風ダクト・交通装置・支持台の6分野に広げるとともに、船殻構造との間の関係情報を強化した
・工作FL:
ブロック分割面同士、または分割面と部材との関係の追加及び船殻構造との整合性を維持するための情報を表現できるようにした
(3) 平成11年度の実施内容
以下の項目を実施し、ACIM FLの完成版を構築した。
(a) ベータ版の不具合個所の整理
(b) 追加機能要件の整理
(c) 拡張仕様書の作成
(d) 仕様書に基づいた完成版FLの実装
(e) 仮想船のデータを用いた検証
(f) 検証用アプリケーションを用いた検証
1.4.4 プロセスモデルによる協業支援の検討
(1) 平成9年度の実施内容
プロセスモデル適用のための課題を整理した。
(a) プロセスモデルによるエンジニアリング支援を行うための一般的課題の整理
(b) プロセスモデル関連技術の調査
(c) 造船へ適用するための課題の整理