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1.4 報告書の構成と実施事項の総括

この報告書は本年度の開発研究で実施した具体的内容を:

2. ORBによる知識共有の仕組みの実現

3. プロダクトモデルの共通化

4. プロセスモデルによる協業支援の検討

5. プロダクトモデルの総合評価

6. ORBとプロセスモデルの総合評価

7. 高度造船CIM実現時の造船業務の質的変化

の章建てで記述しているが、まず、本報告書をどう読んでもらうかという観点に立って、1.4.1 で、各章の内容と読むことを期待している主な対象者との対応を示す。また、実施事項については既に1.3で述べたが、1.4.2 から1.4.5 において実施内容の進捗状況を上記の2.から 5.をベースとして、平成9年度、10年度、11年度とに分けて示した。

 

1.4.1 構成と読者に期待すること

この報告書では、システム的な先端技術から造船業務のCIM化へのアプローチに至るまで内容が多岐にわたっているが、まとめるに当たっての構成上の考え方は以下の通りである。

ここでは、対象として造船所の上級管理者、造船設計関係者、造船工作関係者、造船システム関係者の4つに分類し、表1.4-1 に示す対応表によって章との関連の強さを示す。

 

表1.4-1 章と読者の対応

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(1) 上級管理者

上記の7.は、高度造船CIMの基盤となっている4の情報技術、すなわち、分散オブジェクト技術(CORBA)、プロダクトモデリング技術、プロセスモデリング技術とエージェント技術が、高度造船CIMの定着する今から数年後にはどのようになって、こんな形態で生産性や業務支援に寄与するということを記述して、何となく役に立ちそうだというイメージアップを図ろうということが目的であり、今後の業務のあり方を考えるうえでもぜひ一読していただきたいと考える。もちろん、基盤技術において興味ある項目について参照していただくことは言うを待たない。

 

 

 

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