安心して参加!また来年も!
グループかすたねっと(山中湖)
毎年楽しみにしている「キッズ・ファースト」の夏のキャンプ、今年は、7家族28人という大所帯で参加させていただきました。知的な発達の遅れを伴う自閉症という障害を持つ子どもは、一見するとどこにでもいるような子どもに見えます。そんな子が、急に変な行動をしたり、他人に迷惑となることをするので、いろいろなトラブルが日常的に起こります。また、わがままだとか躾の悪い子だと思われたりします。子どもと一緒にいることの多い母親は、「すみません」が口癖のようになっています。そんなわけで、障害は違っても、同じ悩みを持つ家族と、私たちの子どもたちを理解しようとして下さり、子どもたちと一緒に過ごすことを楽しんでくれるスタッフやボランティアさんがたくさん参加するこのキャンプは、安心して参加する事ができる数少ない行事の一つなのです。
今年もボランティアのお兄さんお姉さん(おじさんも!?)には、とってもお世話になりました。「もっとボートに乗りたい!」という子どものリクエストに、手のひらに豆ができるまでボートを漕いでくれたボラさん。なれないママチャリ(子どもを後ろに乗せる自転車)や二人乗りの自転車に子どもを乗せてサイクリングに付き合ってくれたボラさん。疲れを知らないバドミントン好きのK少年に、根気よく付き合ってくれたボラさん。でかい図体でおんぶや抱っこをせがむS太郎くんに、戸惑いながらもリクエストに答えて下さったボラさん。なかなかなつかない子どもと何とか仲良くなろうと、あれやこれやと気をもんでいたボラさん。親よりも大きな体の子どもの肩を抱いて「我が子のよう」と可愛がってくれた御夫婦のボラさん…・・。
そんな時、親はほっと一息つく事ができ、家族以外にもこの子たちを可愛がってくれる人がいる事に励まされます。おかげで、かすたねっとのお父さん軍団も、去年のキャンプ以来のテニスを楽しんだりバーベキューに料理の腕を振るったり、夜の宴会にも、大活躍したようです。
けれども私たち母親軍団にとって、このキャンプで一番感動したのは、クロージングの時、思いがけないペンダントのプレゼントを、ボランティアの方々から頂いた事です。日頃様々な思いで四苦八苦しながら、そして時には四面楚歌のなかで(ちょっとおおげさかな)人に理解してもらいにくい障害を持つ子どもの子育てに奮闘している私たちへの勲章のように思いました。そして記念写真を撮って(母親だけなんて初めて!)大騒ぎをしました。(この辺がかすたねっとのお母さんたちの可愛いところ?)本当にありがとうございました。
あのペンダントを胸に、また1年子どもたちに振り回されながらも、来年の夏に皆様とお会いすることを楽しみにしています。何よりも、もっとパワーアップするであろう、かすたねっとの子どもたちを、来年もよろしくお願いします。
(グループかすたねっと 渡辺直美)