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酸素濃度と人体の症状

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※チアノーゼは、唇及び爪の色の暗紫色としても認められる。

 

◎酸素欠乏(酸素濃度18%未満の状態)の症状

軽度・・・・・・息苦しさ、めまい、頭痛等

重度・・・・・・意識不明、呼吸停止、心臓停止等

○個人差、健康状態によっても異なる。

重労働中、疲労、二日酔い・・・・・・重症化

貧血、循環器障害・・・・・・第2段階程度でも致命的な場合もある。

○その他不足の事故

筋力低下による体支持不能、めまい等による墜落、転落、溺死

大脳機能低下による錯覚、誤操作、踏み外し → 事故の誘発

6%以下の極限的な低濃度では、その1回の呼吸でも失神転落絶命する。

◎船舶での酸素欠乏例

○積荷の穀物、果実、種子、木材等植物の呼吸作用、腐敗、発酵作用による酸素の消費、追い出し。

○積荷の鉱石、鉄、スクラップ、油脂等の酸化による酸素の消費。

○冷凍機のフレオンガス、ドライアイスの気化、消化装置の炭酸ガス漏れによる酸素の追い出し。

○船内のバラストタンク、コファダム等の密閉された空間内壁の鉄の酸化による酸素欠乏。

 

 

 

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