・ムース化油の内訳は、油分約30%、海水約70%である。
(ロ)流出直後の油
流出直後の油に対しては、新型油処理剤が有効で、従来の油処理剤では効果がないと思われる。
(理由)
・新型油処理剤で処理された油は、黒ずんだ色で乳白色にはならないが、油を微粒子状に分散しているため、付着力がない(油処理剤の効果が乳白色になると認識している人にとっては効果がないと見えるかもしれない。)。
・従来の油処理剤のうち1種類は、乳化分散効果があるものの、完全に微粒子状にできないため、付着力がある。
ロ 客観的評価
流出直後のC重油を使用して、油処理剤の性能試験方法に準拠して乳化試験を行った結果は、次のとおりである。
なお、油処理剤の添加は別々添加(性能試験方法は事前添加)、試験温度は8℃(性能試験方法は20℃)で実施した(推定粘度は、10,000〜15,000cStである。)。