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3]防除資機材

発災現場では、油の種類、経過時間、海域の状況、気象海象状況などを総合判断して、油回収船、油回収機、オイルフェンス、油処理剤、黒物小型タンカー、バキュームカー等の中から処理方針に沿った資機材を選択する必要がある。

もし、不足であれば他所からの応援の手配の対応も必要である。

 

(3) ロジステック

防除作業の効率性、安全性の確保のために、必要な場所に必要な人員、資機材を確実に配備する支援体制が必要になる。また、作業の安全、保健衛生に係わる装置、設備とその維持管理も必要となる。

この支援なくして現場は成り立たない。

 

(4) 問題点の把握

流出油防除活動全般を見渡す中で、経過的に、海域別に存在する次のような問題点について内容を把握し、対応することとなる。

(例)

1. 油の風化程度

2. 汚染範囲

3. 回収量と残量状況

4. 人、資器材の手配

5. 沿岸部に残る汚染源の確認と清掃

6. 搬出方法と搬出先

7. 資金の手当、支払

8. 記録の作成

以上の流出油防除作業の流れ及び関係法規による防除処理体制を図VI. 1及び図VI. 2に示す。

 

参考文献

小川勝 燃料油と燃焼 海交堂 (昭53.5)

IMO編 油防除マニュアル No.VI (1988)

 

 

 

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