4. 報告資料(和文)
資料1
NAV99/ILA28(国際ロラン協会)
第28回定例会議と技術検討会
21世紀におけるロランC、サテライトとその複合装置
会議内容の概要
Royal Institute of Navigation(RIN)は本会議の後援者であるが、エジンバラ公爵自らは出席せずRINの会長であるリチャード スミス氏に会議の開始にあたり読み上げられる次のメッセージが託された。メッセージの本文は発表された多くの資料や会議の参加者による決議の内容に沿うものである。
バルモラル キャッスル
人工衛星は陸、海、空の3つの分野において革命を起こしたシステムであることに疑う余地はないが、しかしながら、ハリソンのクロノメータと星を標準とする航海から電波航法への単なる変遷ではなく衛星航法は今でも完全に信頼されるにはいたっていない。
電波伝播の環境や機械的あるいは電気的な障害のリスクは常に発生する。そのため、どれかひとつのシステムで完全な信頼を保つことができるかどうかという大きな問題が残る。
今のところ、使い勝手や精度がよく、単独のもので供給者あるいは利用者において発生し得る問題に対処できるシステムは存在しない。
私は、ILAに関する会議の運営をRINに委託する。また多くの発表者による様々な意見はこれから発展してゆく上で大きな貢献になることを確信する。
Philip
会議
Hhurch Houseの円形の建物の中の会議で40以上の研究報告が行われた。各セッションの後にこれらの発表に対する質問と討議が行われた。主な議題は、電波航法の方針と計画、将来の衛星航法、タイミングと通信技術、電波伝搬と障害、システムの統合、ディファレンシャルシステム、信号の構築とシステム、受信機の技術、航空システムに関すること等であった。会議の結論では草案が作成され討議した参加者に配布された。
最終的に採択された内容は次のとおりである。