追尾ゲート幅の最適値
従来技術の追尾ゲート幅の最適値W[m]は、追尾処理の時間間隔を△T[秒]=6秒、追尾物標の移動速度最大をV[m/秒]=35ノット(約18m/秒)として、物標間の最接近距離Rc[m]は約110[m]、物標の移動距離S[m]=約108[m]となるため、つぎの条件式で定めている。(下図参照)
S=V×△T(約108)≦W<Rc(約110)[m]
因みに、既存の各海上交通センターなどの定数(初期値)は約110[m]となっている。
(備考) 新方式レーダーによる高速船の監視方式における追尾ゲート幅の最適値について
上記同様に追尾ゲート幅の最適値W[m]は、追尾処理の時間間隔を△T[秒]=3秒、追尾物標の移動速度最大をV[m/秒]=50ノット(約26m/秒)として、物標間の最接近距離Rc[m]は約110[m]、物標の移動距離S[m]=約77[m]となるため・W最高速力を50ノットとする場合またはW最高速力を70ノットとする場合は、つぎの条件式で定める必要がある。(上図参照)
S=V×△T(約77)≦W最高速力を50ノットとする場合<Rc(約110)[m]
S=V×△T(約108)≦W最高速力を70ノットとする場合<Rc(約110)[m]
なお、追尾可能とする船舶の速力を50ノットから70ノットまでとする場合には従来と同様に最適値は約110mと考えるのが妥当といえる。