4.3 GPSデータから算出したカメラ位置座標
(1)測量データの座標系
基準点座標はGPSで計測し、GPS座標系(WGS84)をわが国における平面直角座標系に変換した。また、高さの基準は東京地域の水準基準面として取り扱った。
(2)データ処理方法
GPSデータは、1Hz間隔で記録され、カメラのシャッターもUTC時間(1pps信号)に合わせて切られるが、その間にシャッターを切るまでの時間遅れがあるため、写真撮影時の船舶の位置(0.088sec後のカメラの位置)をGPSデータから算定することが必要となる。GPSの位置データに関しては、2点を直線近似して、0.088/1.0だけ移動した位置を求める方法でデータを整理し座標を算出した。
4.4 カメラ位置の比較
画像データから算出したカメラ位置(GPSアンテナ位置)と、GPS測位データから算出したアンテナ位置の比較を行った。
以下の表4.4.1〜4.4.3に座標の比較を示す。