2.5 計測条件
陸上実験においては、海上実験とは異なり振動等はさほど心配ないことが予想されたが、念のため、海上実験時にブレなく画像を取得できたシャッタースピードである1/1,000をセットし、また、当日は晴天だったため適切な露光を得るために露出計を使用してレンズ絞りを“F5.6”と定めた。
また、実験車両の移動速度を海上での船の移動速度6knt(=11km/h)を模擬したものと、その前後の速度である9knt(=約17km/h)と、3knt(=約5.5km/h)として計測を行い、速度に対する位置ズレの傾向を調査した。
さらに、進行方向への誤差の発生状況を確認するために、車両を後進させてのデータ取得実験を行うとともに、定点に10分間ずつ留まってデータを取得する定点観測とRTK-GPS測位の追従性を確認する走行試験も行った。後処理用キネマティックGPS測量に関しては、衛星状態と、座標データの取得状況を確認するために、実験開始時から中断することなく連続してデータの計測を行った。
計測条件は、本文の3.2章の表3.2.2.1に示した。
3. 取得データ
3.1 写真画像データ
実験車両に設置したカメラから撮影した画像データを図3.1.1に示す。