2.4 計測条件等
計測では、船の速度、振動の影響により撮影映像のブレが発生する恐れがあった。そこで、振動による影響を最小限に抑えるためにカメラのシャッタースピードを1/1,000とした。また、当日は曇りであったため、露出計を使用してレンズ絞りを“F8”と定めた。
岸壁の計測は、表2.4.1に示す計測条件で8回行った。
[表2.4.1計測条件]

2.5 データ取得ロジック
調査ユニットでは、マルチビーム超音波測深機システムで取得した位置データ等を基にしてカメラの位置を特定する。そのため、スチルカメラで撮影した画像の時間同期を取る必要がある。そこで、GPS受信機から1PPS(時刻パルス)信号を5V-0Vのon-off信号に変換する装置(1PPS-Box)を用いてスチルカメラのシャッター装置を制御した。これによりマルチビーム超音波測深機のデータとの時間同期を取ることが可能となった。システムの構成を図2.5.1に示す。