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付録B. 浮体構造物の実態

 

浮体計画の設計条件決定のため、過去10年間に我が国に施工された浮桟橋の実態分析を行った。実態調査は、大手造船メーカ6社に過去10年間(昭和63年以降)に製造した浮体について構造、規模、設計条件のアンケート調査を行い、データを集計した。

 

B1. 浮体幅

 

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図B1.1 浮体幅

 

浮体幅は、浮体の利用上の用途から決定される。図B1.1より、3m、6m、10m、15mの浮体が多い。

 

B2. 浮体乾舷

 

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図B2.1 浮体乾舷

 

浮体乾舷の関係を図B2.1に示す。浮体乾舷に関しては、接岸船舶の規模に関係する。漁港などの比較的小型の船舶を対象とする場合には0.7m、旅客船などが多く接岸する港湾等では1mが一般的である。これは、各基準の上載荷重条件を考慮した安定性の検討より決まるため、必然的に大きくなっているといえる。

 

 

 

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