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経塚和義(きょうづかかずよし)(昭和14.4.15生・徳島県美馬郡木屋平村)

 

徳島県穴吹町の国道を郵便局相互防犯点検実施のため自家用車で走行中、白バイが不審な車を追跡しているのを認めるや、とっさに自らの車を道路中央に停めて不審車の逃走を阻止、不審車に激突されながらも、運転していた覚醒剤被疑者の早期逮捕に寄与された。

 

平成10年8月20日午前9時40分頃、氏は、徳島県八千代郵便局相互防犯点検実施のため徳島県美馬郡穴吹町の国道を自家用車で走行中、同町口山付近(道路幅約3.5メートル)で白バイが乗用車を追跡しているのを認めた。

氏は、とっさに乗用車の逃走を阻もうと決断、自らの危険を顧みず運転していた車を道路中央に道を塞ぐようにして停車させ、当該車輌の逃走を阻止した。

しかし、乗用車の運転者はスピードを上げて氏の自家用車に激突、バンパー、ボンネットなど氏の車輌前部を大破させてなおも逃走を図ったが、約5km離れた同町内で、応援に駆けつけた交通機動隊とパトカー数台により逮捕された。

 

逮捕された乗用車の運転者は、大阪府内で盗んだ車を無免許で運転中、徳島自動車道・脇町インターチェンジで検問していた脇町警察署と徳島県警交通機動隊員の停止合図を無視して逃走していたもので、覚醒剤の被疑者であった。

緊急時に自らの身の危険を顧みずに対処した、氏の適切な判断が被疑者の早期逮捕に結びついた。

 

氏は、徳島県南西部の山間地に位置する木屋平村(人口約1400名)の集配特定郵便局・木屋平郵便局長(局員2名:局長、職員)を勤めているが、ブロック内10局の相互防犯点検実施のため穴吹町を経て、約57km離れた半田町の八千代郵便局へ向かう途中であった。

また氏は、不審車輌に激突された際の衝撃で、約1週間ほどむち打ちになったが入院するには至らなかった。

((財)逓信協会推薦)

 

 

 

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