●ヨットの走らせ方
さあ、ヨットの走る原理がわかったら、あとで海にでて、実際のヨットで指導してもらいましょう。
ヨットの操縦は練習が第一です。ヨットの走る海は、風や波、潮の流れ、気象の変化など複雑です。ひごろからじゅうぶん身体をきたえておいて、正しい操縦方法や決断力を身につけて、真のヨットマンになりましょう。
帆走の基本は、まずセール(帆)をひくシート(ロープ)をいっぱいにくりだして、セール(帆)をバタバタと激しくシバーさせる状態をおぼえることです。次にシート(ロープ)を少しずつ手前にひいてゆきます。するとセール(帆)はしだいに静まり、やがてヨットは走り出します。図の点線までセール(帆)をひくと、セールのバタバタは止まり、少しだけシバーしている状態になります。このとき、ヨットの進む方向に対して、風の方向とセールの位置が完全にあったわけです。この状態をたもちながらテイラー(舵棒)をあやつり、ヨットをまっすぐ走らせることができれば、帆走の第一歩は卒業です。