32) GDP[ppp=購買力の等位性(purchasing power parity)](1998 -6.7% / Total US 227兆ドル(1997est))が減少しているマレーシアは、14.400の小規模な常備海軍(1997)と、US2.2兆ドル(FY1997 in $US 1995)の貧弱な防衛予算を有している。GDP[ppp]がUS960兆ドル(1997est)で少し上回っているインドネシアも、ただ3.3兆ドル(FY97/98)の国防予算をもっているのみである。それにインドネシアの人口は、2億3百万(1997)でマレーシアの十倍である。この両国の治安と経済的な不安によって、その予算が海賊行為に対してもっと有意義な方策を実行する能力をかなり貧弱に制限していることが分かる。一方、シンガポールはUS846兆ドル(1997est)のGDP[ppp]と、4.03兆ドル(FY96/97)の国防予算を有している。さらに、インドネシアとマレーシアのGDPの約25倍になる一人当り24,600ドル(1997est)と増加している。それに比べて、人口は3.4 billion( 訳注:「世界の統計2000」(総務庁統計局編2−12表によれば、人口269万人)だけなのである。要約すれば、シンガポールは海賊行為への対応努力において、地域をリードする点で理想的である。このデータは、参考目録にリストされている3と4の資料から引用したものである。
33) Chalk, Peter, "Contemporary Maritime Piracy in Southeast Asia"pp.99-102.
Dr.Chalkは、こういう共同努力について調査記事を通じて大変詳しく説明している。
34) Dubner, Barry Hart, The Law of Territorial Waters.(London: Martinus Nijhoff Publichers, 1976). pp.160-165.
35) http://www.iccwbo.org/iccmbhp.htm International Chamber of Commerce-sponsor of IMB and RPC.
36) http://www.pacom.mil/direct/apeu98/Apeu98.htm US Navy Pacific Command Asia-Pacific Economic Update reference publication. Annex A et passim.
(完)