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2. 報告

 

(1) バーデン・バーデン(ドイツ)

1]人口・行政・経済

・人口:

5万2千人

・市長:

直接投票により選出され任期は8年

・議員:

50名(給料は無く、会議出席時にミーティング代が支給される。女性議員はまだ少ない。)

・議会:

議会は問題や議題が発生した際に市長に招集され、多い時で週に1度、少ない時で月に1度の割合で実施され、町の短期、中期、長期計画がこの場で話し合われる。

・行政区域:

バーデン・バーデン市及びその周辺町村郡

・経済基盤:

1)健康・保養産業

2)商業(コングレス出席者・随行者のショッピング)

3)文化産業(市営オーケストラ、劇場、オペラハウス)

4)その他(ワインの製造)

 

2]施設関連

・主要施設:

温泉保養施設

・カラカラ浴場(10年前に営業開始)

・フリードリッヒ浴場(ローマ時代から)

文化、イベント施設

・劇場

・オペラ・ハウス

・コンベンション・ホール

・クア・ハウス/カジノ

(バーデン・ビュルゲンベルグ州所有)

*第2次世界大戦の被害を受けなかった為、市内に1,000軒の重要建築文化財がある。

・温泉病院:

施設概要:

高齢者向け長期滞在型健康保養施設

屋内温泉プール(33℃)、温水プール (29℃)、セラピールーム、カフェテリア、レストラン

診療内容:

手術後の治療、病気予防の為のクリニック、整形外科、内科クリニック、温泉を使った治療、物理療法、健康体操、外来治療

病床数:

250

職員数:

150(セラピスト47人、医師12名、看護婦21名含)

*クリニックは保養、リハビリ中心なので、医学的治療は行わない。その為、セラピストの数の方が医師の数より多い。

平均滞在日数:

3週間から4週間(医師が認めれば延長可)

特色:

・治療プログラムは1週間ごとにコンピューターに入力され、個々の症状に応じてセラピストがリハビリを行う。医学的治療が必要な患者は私立病院へ送られ、病院間でのカルテの交換も実施する。重症患者は受け入れない。外国からの患者も受け入れている。

・5月から10月は患者が多く、事前予約が必要。入りやすいのはクリスマス、大晦日を除く11月から3月まで。この期間を対象にした様々なプログラムを作り、安い料金で提供している。

例:

1週間保養コース 1,660マルク

(食費、宿泊費、治療費込。部屋は一人部屋で付き添いがつく場合は1日125マルク。)

ただし、予防のための特別コースは健康保険の対象外。

 

 

 

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