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国際交流事業発掘調査(国内)回答

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1. 団体名 岩見沢の鉄道復興を考える会

 

2. 所在地 北海道岩見沢市北5条西12丁目2番地

 

3. 電話 0126-25-2767 FAX 0126-24-6990

 

4. 代表者 山崎 恭徳 事務担当者 親尾 慶雅

 

5. 団体概要 岩見沢のまちの成り立ち・発展の基である「鉄道」。しかし、最近その面影が街の随所から消えつつある「鉄道」は、“忘れてはいけない街の記憶”であり、次代につなぐべき“街の魂、まちづくりの柱”である。「岩見沢の鉄道復興を考える会」はこの認識の基に、鉄道に関連するまちのタカラの発見、保存、継承ひいては“鉄道のまちにふさわしいまちづくり”を目指して結成された。第7回トヨタ財団市民研究コンクール(平成6〜9年)では奨励賞を受賞。また本年6月からは、イギリスにより購入したミニSLを、まちの子ども達や昔の記憶を持つお年寄り達のために、私設コミュニティ広場で運行させている。

 

6. これまでの交流実績

1] 事業名

イギリス市民保存鉄道(スウィンドン&クリックレイド鉄道)との交流

2] 事業の目的

鉄道発祥の国イギリスの類似環境都市における市民保存鉄道を訪問し、現場での体験を通した研修やボランティアメンバーたちとの交流により、当会メンバーの意識・知識・技術の啓発・向上を図る。

3] 交流事業の内容

岩見沢同様、鉄道の街であるスウィンドンにおいて、市民ボランティアの手で建設・運営されている蒸気鉄道(建設途上の初期〜中期的市民鉄道)を訪問し、運動などの“体験をとおした研修”と共同作業やホームステイによるボランティアメンバーたちとの交流を行っている。

4] 実施時期

・最後の実施時期 1998年3月 ・次回実施時期 2000年 月

・開催頻度 1993年より年1回程度

5] 地方自治体の国際交流部門等(国際交流協会を含む)と協力にある場合には、

・協力関係先の名称 日本国内ではなし。イギリスではARPS(保存鉄道協会)

・協力内容 情報提供などの協力を受けた。

6] その他(事業規模等)

1993年よりこれまで約5年間に5回、延べ21人が訪問。

 

7. 今後の交流予定・希望

1] 事業名

イギリス市民保存鉄道(スウィンドン&クリックレイド鉄道)メンバーとの岩見沢を舞台にした交流

2] 交流事業の目的

小規摸ながら市民SL鉄道を開通できたことを契機に、過去5年間にわたり当会メンバーが訪問を続けているイギリス保存鉄道との交流を、今度は舞台を岩見沢に移して行い、岩見沢はもちろん、市域を越えより多くの“市民意識”を触発したい。

3] 交流事業の内容

日本国内の保存鉄道や“鉄道のまち”にも呼びかけ、「市民保存鉄道シンポジウム」・「鉄道の街サミット」を開催。その場でスウィンドン&クリックレイド鉄道メンバーよりイギリスの状況についての報告・説明を受ける。イギリス側メンバーには当会ミニ鉄道や岩見沢ホームステイを体験してもらう。

4] 実施時期(開催頻度)

・次に行われるのは1999年 月頃

・開催頻度 当面年1回(2000年は日→英、2001年は英→日というように交互に)

5] 地方自治体の国際交流部門等(国際交流協会を含む)と協力関係にある場合には、

・協力関係先の名称

・協力内容

6] その他(事業規模等)

*「地域文化を通じた国際交流支援事業」の支援を希望しますか。はい

「はい」の場合特に支援を希望する事項

イギリス・日本間の旅費について支援を希望します。

 

8. (6、7についてご回答をいただいた団体について)これまでの国際交流事業の経験から得た教訓・アドバイス(成功要因・失敗要因など)及び今後の交流事業の実施における課題・問題点をご回答ください(交流相手の発掘、資金不足、関係者からの必要な協力が得られない等)

1] これまでの国際交流事業の経験から得た教訓・アドバイス

1997年訪問時、ほとんど英語の出来ない元国鉄機関士がイギリスメンバー宅にホームステイしたが、それほど不自由なくコミュニケーションすることができた。これはイギリス側メンバーにとっても印象的であったようで、その後その元機関士が彼らの話題によく登場する。これは、地域・生活・労働等の環境における共通・類似点が、言葉の壁を乗り越えさせたものと考えられる。地域レベルでの国際交流ではこうした環境などの共通性が重要ではないだろうか。またイギリスを訪問したメンバーとそうでないメンバーには「ボランティアワーク」に関しての理解度に若干ながら差が感じられる。百聞は一見にしかず、である。ミニSLの輸入も大事業であったが、95年訪問時、ある元機関士の「この本物にふれると身体が震えてくる」という言葉が、他のメンバーに決断力を与えた。

2] 課題・問題点

これまですべて私費で賄ってきたが、“行政主導による姉妹都市交流”などとは比べものにならないほどの成果を得られたと確信している。しかし活動レベルが飛躍的にステップアップした現在、ポケットマネーのみによる継続は難しいと感じている。

以上

 

 

 

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