ウクライナは、エネルギー生産品の輸入に多額の支出(97年石油需要量の90%および同天然ガスの80%を輸入に依存)している。
これらの輸入先は主としてロシアとトルクメニスタンであり、鉱物性燃料の輸入は全輸入額の42.4%(95年)を占めている。
ウクライナは、5基の原子力発電所を保有し、97年におけるその発電量は、ウクライナの全発電量の約45%を占めている。
しかし、86年のチェルノブイリ原発事故以来、同国の原子炉の安全性が問題となり、2000年までに同原発を閉鎖する旨、G7との間で決議している。
このため、ウクライナのエネルギー問題は解決されておらず、ロシアとのエネルギー債務問題等の困難な問題点を抱えている。
世界銀行の推定によると、サービス業部門は、96年のGDPの48%を寄与し、全労働人口の43.9%がこの部門に従事している。