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1985年〜95年の期間に、国民1人当りの実質GNPは年率1.0%の割合で減少しており、人口も0.3%の年率で減少している。

ハンガリーの国内総生産(GDP)は、1985〜95年の期間に、実質で年率0.9%の割合で減少しており、95年の減少率は1.5%となっている。

農業部門(林業、漁業を含む)は、1995年GDPの7.2%を寄与し、全労働人口の約8.3%がこの部門に従事している。

主要生産物は、小麦、とうもろこし、甜菜、大麦、ポテト、ぶどうなどである。

世界銀行の推定によれば、1985〜95年の期間に農業部門のGDPは、年率3.0%の割合で減少しているが、95年については2.0%の成長率を達成している。

ハンガリーは、国土の3分の2が肥沃な農地で、多種類の作物を生産しており、十分な自給力を有している上に、農畜産品は輸出の重要産品となっており、政府は特に農業生産の振興に努力している。

工業部門(鉱業、製造業、建設業、電力業を含む)は、1995年GDPの31.8%を寄与し、全労働人口の32.6%がこの部門に従事している。

世界銀行の推定によると、工業部門のGDPは1985〜95年の期間に、年率2.3%の割合で減少しているが、95年には3.4%の成長率を達成している。

鉱業・採石業は、1995年GDPの僅か0.4%を寄与しているに過ぎず、労働人口も0.9%がこの部門に従事しているに過ぎない。

主な鉱物資源は、ボーキサイト、石炭、石油、天然ガスなどであり、比較的豊富な掘蔵量が知られているのは、ボーキサイトぐらいである。

製造業は、1995年GDPの23.0%を寄与し、全労働人口の23.3%がこの部門に従事している。

主要分野は、食料、飲料、タバコ、化学品、石油、プラスチック、機械類である。

世界銀行の推定によると、製造業のGDPは1985〜95年の期間に、年率2.2%の割合で増加しており、95年の成長率は4.0%を達成している。

93年現在、ハンガリーにおける電力供給は、原子力発電が43%を占め、その他を石炭、石油、天然ガスで賄っている。

鉱物性油の輸入は、輸入総額の11.7%(95年)を占めている。

 

 

 

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