(4) 漁業事情
オランダの漁業は、過去10年間の漁獲量が50万トン前後で推移しており、デンマーク、ノルウェーなどの欧州漁業国とは比較にならないほど小規模である。
漁獲量については、EC加盟国毎に魚種別に割当て数量が定められており、各漁獲量が該当割当て数量に達した段階で、各加盟国政府は、その魚種の漁獲禁止措置を講じなければならない。ただし、他の加盟国の漁獲実績が、その国の枠に満たない場合は、当事国間の同意により、その割当て量の交換などが可能とみなされている。
オランダには約50の漁港があるが、漁船が多いのはアイセル湖東岸のUrK港であり、次いで南部のデルタ地帯のReimerswaal-Yerseke港および北部のWieringen港である。
1998年末の漁船保有量(100G/T以上の鋼造漁船)は、372隻、169,117G/Tであり、その平均船齢は17年である。
漁船保有量の推移をみても、89年の145千トンと殆ど変らない。