製造業は、1996年GDPの20.6%を寄与し、労働人口の21.3%がこの部門に従事している。
製造業の重要分野は、機械類(製造業生産総額に占める割合:22.0%)、金属・同製品(13.7%)、食品加工(11.5%)、木材・木材製品および紙(11.2%)、化学製品(8.4%)である。
製造業の生産額は、1980〜91年の期間に年平均2.8%の割合で増加しており、93年は3.7%の減少であったが、94年、95年はそれぞれ3.7%、2.7%の増加を達成している。
オーストリアの電力供給源は、石油、天然ガス、石炭および水力発電に依存しているが、水力発電は国内エネルギー源の大部分(全発電量の71.0%)を占めている。
オーストリアは、エネルギーを輸入に大きく依存しており、主として東欧から輸入している。
サービス部門は、1996年のGDPの66.9%を寄与しており、労働人口の61.6%がこの部門に従事している。
オーストリアの観光は、伝統的な主要収入源であり、1996年には1,483億シリングの観光収入を得ており、恒常的な貿易赤字を運輸その他のサービスと共に補填する重要な収入となっている。