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なお、農業生産高は1992〜96年の期間、年平均2.4%の割合で減少している。

英国の農産品は、従来から技術革新、機械化によって効率的な農場経営を展開してきたため、輸出競争力は強いが、ECの共通農業政策による支持価格のため、EC域内における競争力が低下していること、および英国の分担金が他国農産品の補助金として使用されているため、現在でもEC加盟反対の声が強い。

工業部門(鉱業、製造業、建設業、電力業を含む)は、1996年GDPの30.2%を寄与し、97年央には労働人口(北アイルランドを除く)の23.2%がこの部門に従事している。

建設分野を除いた工業部門の実質GDPは、1992〜96年の期間、年平均2.2%の割合で増加している。

鉱業分野(石油およびガス採出を含む)は、1996年GDPの2.7%を寄与し、労働人口の0.8%がこの分野に従事している。

鉱産物のうち、特に石炭、原油、天然ガスは最重要産物である。

英国において必要とする工業用原材料の多くは輸入している現状から、前記以外の非エネルギー鉱物である石灰石、陶土、白亜、砂利などの生産も、英国経済に対して重要な貢献をしている。

なお、1994年の石炭生産の減少は、北海石油とガスの増産により埋合わされている。(石油、ガスの生産は1993年に対し、ぞれぞれ27%、8%の増産)

鉱業部門の実質GDPは、1992〜96年の期間、年平均5.9%の割合で増加している。

製造業は、1996年のGDPの20.4%を寄与し、労働人口(北アイルランドを除く)の16.3%がこの分野に従事している。

生産額でみると、1990年の主要分野は食品加工(12.5%)、輸送機器(12.1%)、非電気機械(11.3%)、化学製品(11.0%)および金属・金属加工品(10.8%)である。

1992〜96年の期間の製造業部門の実質GDPは、年平均1.6%の割合で増加している。

英国のエネルギーは、主として石炭、石油により供給されていたが、近年は天然ガスが石炭に代わって益々増加している。

英国の全エネルギー消費量(1996年)は、石炭20.2%、石油33.9%、一次電力(原発、水力発電、輸入電力)10.3%、天然ガス35.6%の割合となっている。

1996年の鉱物燃料の輸入は、全輸入額の3.8%となっている。

なお、1997年末には35の原子炉が英国で開設されている。

 

 

 

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