開会の辞
前回の議長、かつフィリピン造船工業会第1副会長としてフェリシアーノ・サロンガ氏が開会の辞を述べた。同氏は運輸省海上技術安全局首席船舶検査官徳留健二氏を紹介し、徳留氏は全参加者に対して丁重に歓迎の意を表明した。
徳留氏は、APSEMの目標は、造船・舶用機械工業に携わる人々が、その発展に寄与するために意見と情報を交換することにあると指摘した。同氏は今年の会議に70名を超える参加を得たことに喜びを表明し、このように多数の参加が得られたことは、地域協力振興のための会議の重要性が十分に理解されたことを示すものであるものであると述べた。徳留氏はさらに、日本もまた、造船業にとって相互協力が重要と考えていることを指摘した。同氏はまた2000年以降、造船需要の減少が見込まれることに注目し、情報とアイディアを分かち合うことにより、全当事者の一層の繁栄が確保されるものであると述べた。
議長選出と議事日程の採択
運輸省海上技術安全局造船課長冨士原康一氏が第23回アジア太平洋造船専門家会議の議長に選出された。同氏は、自分も多年にわたりAPSEMに参加してきて、以前の会議で知り合った友人に再会して嬉しい、今回の会議を円滑に運営したいと語った。