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(3) 波高観測時刻の台風諸元

衛星が波高を観測した時刻の台風位置及び中心気圧は、6時間毎(3時間毎)のオリジナルデータを基に、分単位で時間内挿することによって求めた。また、台風の進行速度と向きは6時間毎(3時間毎)の台風位置をもとに一定速度で進行したものとして算出した。

 

(4) 波高分布の重ね合わせ

台風中心を原点とした極座標上に配置された各観測時刻の波高データを、原点からの距離が500km以内のものだけを抽出し、半径方向に5分割、動経方向に8分割された合計40の領域毎に平均した波高を算出した。重ね合わせをする条件は以下のとおりである。

 

1] 全データ

2] 台風の中心気圧別に2種類(980hPa未満、980hPa以上)

3] 台風の進行速度別に2種類(18km/h以下、19km/h以上)

4] 波高の階級区分:1〜9m

 

3.3 解析結果

 

台風経路と海洋波浪の観測例を図3.1と3.2に示す。図3.1は1994年の台風13号の例である。衛星の観測時刻は8月5日7時22分であり、経路図中に示された台風諸元は6時のものである。太い実線の円は平均風速25m/s以上の暴風域、細い実線の円は平均風速15m/s以上の強風域を示す。

この時の台風の中心気圧は945hPa、最大風速は46m/sであり、大型で勢力の非常に強い台風である。台風は時速約30kmで西北西に移動しており、TOPEX/Poseidon衛星は台風の進行方向を真横に横切って、台風の中心を通って波高を観測した。

この時観測された台風域内の波高分布は、台風の進行方向の左側より右側において波高が高いことを示している。特に中心から約100km離れた領域で波高が15m以上と最も高い。台風中心における波高は周辺よりやや小さいが、それでも10m以上の高い波高である。

図3.2は台風9426号の例である。衛星の観測時刻は9月28日6時54分であり、経路図中に示された台風諸元は6時のものである。

 

 

 

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