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進行方向から左に1方位(22.5°)ずれた方位を中心としてほぼ線対称の分布を示している。この方位からみて、前方50〜100km程度の海域及び、後方は概ね負、即ち10km/h以下の場合の風速の方が大きい。その他は正、即ち25km/h以上の場合の風速の方が大きくなっている。進行速度が速い方が、概ね平均風速は大きいということができる。

進行速度が異なる場合の風速差は、概ね2m/s以内であるが、これを時速に直すと7.2km/hになる。台風の進行速度の差は15km/h以上なので、風速の差は進行速度の差よりも小さい。

以上台風の進行方向からみた16方位別に風向・風速の特徴を調べたが、これらを台風の右側、後方、左側、前方の各方位毎に平均してその特徴を更に調べた。進行速度毎の、風速の断面図(中心からの距離に対する風速の分布)を図2.14に、吹き込み角の断面図を図2.15に示す。図2.14から分かる特徴は以下の通りである。

 

・進行速度によらず、概ね右側の風速が最も強く、以下、前方、後方、左側となっている。

・中心からの距離を50km毎に区切ったとき、中心から約100kmのところで最大風速が発生している。

 

同様に、図2.15から分かる特徴は以下の通りである。

 

・進行速度によらず、吹き込み角は、中心付近の方が周辺と比べて概ね大きい。また、中心からの距離が200kmより外側では、内側よりも、距離による吹き込み角の変化が小さくなる。

・進行速度によらず、左側は右側よりも、吹き込み角が大きい。

・前方と後方の吹き込み角の大小関係は、中心からの距離、中心気圧によって様々である。

 

 

 

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