2] 対話的/適応的な情報視覚化
選択された情報から3次元図形(RF-Cone)を適応的に構築する。その空間内を自由に移動できる。
3] 全体表示と詳細表示の対話的切替え
全体表示や細部の詳細表示を、マウス操作で対話的に切り替えることができる。画面が煩雑な場合は、マウス操作で特定のノードやリンクを非表示にすることもできる。
4] 図形の直接操作による情報の呼出し
RF-Cone上のノードをマウスでクリックすることによって、対応するページをブラウザの右フレームに呼び出すことができる。
5] 検索履歴の画面上での保存
ユーザの検索履歴は、様々な形態で画面上に保存され、そのタイトルをクリックすることでページの再呼出しが可能である。
WWWの視覚化は、最初にシステムが、用意されたキーワード集合をポップアップ画面上(図2右)に提示する。ユーザは画面上でキーワードの追加・削除ができ、このキーワード集合によって、各ページの特徴ベクトル、ユーザの「視点」ベクトルが形成される。次に、ユーザは視覚化するwwwサイトの起点ページのURLと、そこからどれだけの深さのリンクまで辿るかを指定する。以上の指定によって、システムは自動的にページを読み込み、CVIと3次元図形(RF-Cone)を構築する。ここで、ユーザがCVI、またはポップアップ画面上で視点ベクトルを変更すれば、3次元図形は再構築される。
図3は、異なる2つの「視点」での同一WWWサイトの見え方の違いを示したものである。「視点」を変えると、階層構造やノードの重要度、関連度が変化していることがわかる。
図4は、ある視点におけるRF-ConeとCVIである。CVI上の視点は“graphics”、“interaction”といったキーワードの近くに位置しており、根ノードに選択されたのは、タイトルが“Computer Graphics”のページとなった。これらの視覚表現を利用して、対象にしているWWWサイトを、様々な視点からナビゲーションできる。
4. おわりに
本稿では、ユーザが対話的に与える「視点」に応じて、変化する情報視覚化手法を示し、その応用例としてWWWの3次元視覚化を紹介した。