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社団法人 東京陸上競技協会会長

田英夫

 

いよいよ師走を迎えて、日だまりの恋しい頃となりました。

ここ神宮の森では東京ふれあいマラソン'99神宮外苑ロードレースの第4回大会が新に財団法人日本陸上競技連盟の後援を得て盛大に開催される運びとなりました。

障害者・健常者を問わず多くの人々が日本陸連の公認コースで、いっしょになって走り、お互いにいたわり、助けあい、相互の理解、心の交流を深められる素晴らしい大会であると存じます。

スポーツが自己の健康に欠かせぬ最大の動きであり、またそれを見て楽しむ心のゆとりにとなると考えます。レースを通じてスポーツの醍醐味を存分に味わって下さい。そして走り通したのちの、さわやかな汗に得られた感動は忘れられないものです。本大会の成功と益々の発展を心から祈念し、併せて参加選手の皆さんが日頃の練習の成果を忌憚なく発揮され、完走して下さい。

最後に今大会に当たり、ご尽力を頂きました関係者、ボランティアの皆様に心から感謝申し上げます。来る2000年にここ国立競技場でお会い出来ますことを願って挨拶といたします。

 

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財団法人 日本障害者スポーツ協会会長

北郷勲夫

 

東京ふれあいマラソン'99神宮外苑ロードレースの開催にあたりご挨拶を申し上げます。

この国立競技場を中心としたロードレースは、障害をもった人ももたない人もともに同じコースで走るふれあいのロードレースであり、障害者が参加する大会として、今回で4回目を迎えました。

最近、障害者の車いすマラソンレースなどは、全国各地で開催されていますが、そもそもこの競技会は、最初からふれあいレースとして障害者もそうでない人も一緒にレースを行うことによって、ともに楽しみ、ともに手をとりあって走るものであり、私ども障害者スポーツに関係する者にとってこの競技会は、障害者の社会参加の理想に近づいたものと高く評価しているところであります。また、本大会のコースは、日頃はなかなか走ることのできないコースでありますので、選手の皆さん、本日は大いに楽しんで走ってもらいたいと思います。

最近、障害者スポーツは、障害者からはもちろんのこと、国民の皆様からも多くの関心を寄せられるようになってまいりました。

こういった状況を受けて今般当協会の名称を改め、今後知的障害者を含めた障害者スポーツの振興を図るとともに、パラリンピック等国際大会に出場する選手を育成強化するため、当協会内に「日本パラリンピック委員会」を設置し、組織の改善を行いました。今後とも皆様方のご協力をいただきながら障害者スポーツの普及と発展に取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

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