ごあいさつ

日本財団会長
曾野綾子
東京ふれあいマラソン'99神宮外苑ロードレースの開催にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
スポーツはもともと年齢・性別・ハンディキャップの有無に関係なくすべての人に開かれたものであります。
このマラソンは障害者と健常者とがいっしょに、同じ秋の神宮の落ち葉を踏み締めながら走るのが特色で、車いすのランナーが一般のランナーを追い越して行く姿は感動的であり、又、盲人のランナーが一本のロープを頼りに、ランナーズガイドとともに太鼓のリズムに合せて走る姿は、私たちにとっても大変勇気付けられるのです。
最後になりましたが、この大会を開催するにあたり、さまざまな形でお手伝いくださいましたすべての関係者の方々に、深い感謝を申し上げますと共に、選手の皆さんが、いつ思い返しても「あの時は楽しかった」とおっしゃれる様なレース展開してくださることを希望しています。

SSF笹川スポーツ財団会長
小野清子
東京ふれあいマラソン'99神宮外苑ロードレースの開催にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
ランニングはスポーツの原点であり、手軽に誰でも、どこでも、いつまでも楽しむことが出来ることにおいても、最適なスポーツであると思います。そのため近年、国の内外を問わず街路や公園等で、多くのランナーがランニングを楽しんでいるのをよく見かけるようになりました。
今年で4回目を迎える本大会は、日本のスポーツのメッカである国立競技場及び神宮外苑において健常者と障害者とがいっしょになって参加できるロードレースであり、スポーツとは誰でもがいっしょになって楽しめるものであることを一人でも多くの人達に知ってもらうことができる大変有意義な大会です。
参加される選手の皆さんにとって、1999年の締めくくりに最高の思い出の大会となることを願っております。
終わりに、今大会の開催に際し、ご尽力いただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げるとともに、素晴らしい大会となることを祈念してご挨拶といたします。

中日新聞社 代表取締役副社長
東京新聞 東京中日スポーツ代表
小山勇
東京ふれあいマラソン'99神宮外苑ロードレースが今年も盛大に開幕されますことは、主催者の一員として誠に喜ばしいかぎりです。大会の趣旨をご理解いただき、ご参加されるランナーの皆様を心から歓迎申し上げます。
この大会も参加される皆様と運営に携わる関係各位のご協力のおかげで4回目を迎え、初冬の神宮外苑にふさわしいイベントとして定着してまいりました。国立競技場をスタート・ゴールとする神宮外苑周回コースは、コースも平たんで、走るには絶好の場所ともいえるでしょう。国立競技場のレンガ色のタータントラックでは、これまで数々の記録と名勝負が生まれております。このコースを障害者のランナーと健常者のランナーが一緒に走って共通の汗を流していただくことで、お互いに仲間意識が芽生え、交流・相互理解をさらに深めていただきたいと思います。「一般の部」は10キロですが、「車いすの部」は20キロ、10キロ、そして「盲人の部」は10キロ、5キロと、障害者ランナーの方の参加者拡大をはかっております。さらに一昨年から「知的障害者の部」も新設されました。日本陸連公認コースを、それぞれの分野で、すべての人にランニングを楽しんでもらおうというものです。憧れの国立競技場、神宮外苑を舞台に、「ふれあい」を大切にしながら、気持ち良く走っていただきたいと思います。
最後になりましたが、本大会の開催に多大なご尽力をいただいております日本財団、SSF笹川スポーツ財団、東京陸上競技協会、日本障害者スポーツ協会をはじめ関係各位に厚く御礼申し上げます。
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