第七回地域伝統芸能全国フェスティバル(和歌山)
第七回地域伝統芸能全国フェスティパル(和歌山)が開催されました。
会期・平成11年5月21日(金)〜23日(日)
第七回地域伝統芸能全国フェスティバル(和歌山)が美しい海と緑あふれる山々に囲まれた和歌山県にふさわしく、「海の祭、山の祭」をテーマに開催されました。会場となった田辺市と白浜町の各会場にはたくさんの人たちが詰めかけ、おりしも開催中の「南紀熊野体験博」(4月29日〜9月19日)と相まって、連日観客の熱気と歓声につつまれました。
田辺市紀南文化会館で開催記念式典
地域伝統芸能全国フェスティバル開幕の会場となったのは、田辺市の紀南文化会館。会館入口では、和歌山県指定無形文化財の「横浜の獅子舞」の見事な舞い、そして会場人口に展示された地元田辺祭笠鉾と能面が来場者を歓迎。またロビーでは、今同地域伝統芸能大賞に輝いた四団体・個人の衣装や人形などが展示され、来場者の関心を集めていました。
記念式典は、高円宮同妃両殿下のご臨席を仰ぎ、1200名を超える観客が迎える中で行われました。式典ではまず、実行委員会最高顧問の瀬島龍三が、「ご当地和歌山県は古来より日本人の信仰の場として、また海上交通や漁労の要所として、豊かな文化をはぐくんできた土地柄でございます。この地において、こうした催しが開かれることは、誠に意義深いことでございます。」と主催者挨拶をしました。

瀬島龍三 実行委員会最高顧問
続いて、高円宮憲仁親王殿下が「交通手段、通信手段の急速な発展によって、世界が小さくなり、より密接に結びつくようになった今日、地域の独自性、特色といったものが今までにも増して重要な意味を持つようになってきました。このフェスティバルの開催を契機に、日本各地の伝統文化が再認識され、地域の活性化を促すとともに、人々の生活が潤いのある、豊かなものとなっていきますよう心より期待しております。」とお言葉を述べられました。

高円宮同妃両殿下
このあと、通商産業大臣・運輸大臣の代理として、高市早苗通商産業政務次官と黒野匡彦運輸事務次官から祝辞をいただきました。さらに開催地を代表して、西口和歌山県知事が「和歌山県には国・県指定の無形民俗文化財が70以上もあり、数多くの伝統芸能が県内各地で脈々と受け継がれています。ご来場の皆様には、ぜひとも再び和歌山を訪れていただき、豊かな文化・歴史に触れていただきたいと思います。」と歓迎の挨拶をされ、脇中田辺市長も、スピーチの中で全市挙げての歓迎の意を表しました。
続いて、第七回地域伝統芸能大賞の表彰式があり、地域伝統芸能の活用を通じ観光の振興と地域の商工業に顕著な貢献のあった三団体と一個人に賞状とメダルが贈られました。

西口勇 和歌山県知事

脇中孝 田辺市長
二会場で記念公演を実施
記念式典終了後、会場ではひき続き開催記念公演第一部が開幕。昨年の第六回地域伝統芸能大賞に輝いた三団体と、地元和歌山県を代表する一団体が出演しました。
幕が上がると「大鹿歌舞伎」(長野県)からスタート。華やかな歌舞伎の舞台で観客を魅了したあとは、「八戸のえんぶり」(青森県)の登場。「海潮神代神楽・和野神楽」(島根県)は、大きな面を使った「国造」を披露。そして舞台は、「戯瓢踊」(和歌山県)の古式ゆかしい舞いで幕を閉じました。第一部の進行役を務めたのは、全国フェスティバルの司会ですっかりお馴染みのNHK山田亜樹アナウンサー。歌舞伎俳優の片岡秀太郎さんをゲストに、幕の合間、舞台を終えた出演者と楽しいトークに花を咲かせました。
記念公演第二部は会場を移し、白浜町の美しい砂浜の上に設けられた白良浜(しららはま)特設会場へ。夕映えの中、歓迎の太鼓とともに高円宮同妃両殿下が会場に到着されると、僧兵衣装の根来鉄砲隊による火縄銃の号砲でオープニング。「陸中弁天虎舞」(岩手県)、「木ノ本の獅子舞」(和歌山県)、和歌山県と交流をもつスペイン・ガリシア州の「ガリシア民族舞踊」、「八丈太鼓」(東京都)、「円月太鼓」(和歌山県)と進行したあと、「手筒花火」(愛知県)の勇壮華麗な舞台で幕を閉じました。
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