エイサーは、沖縄諸島の各所で祖霊供養の祭りに踊られている念仏踊です。旧暦六月中旬から下旬の月夜の晩から稽古に入り、旧暦七月一五日の夜、ウークイ(精霊送り)を済ませた頃、若い男女が村落の神アサギ前に集まり、三味線・太鼓の念仏歌に合わせて輪になって踊ります。その後諸神への奉納を行い、次いで村の各家々をめぐって庭先でも踊ります。この踊りをエイサーと呼ぶのは、踊り歌の一節に「サーエイサーエイサー」と一段と賑わしい囃子の入る部分があることによります。近年、衣装もより華美に、踊りにも新演出が加えられ、舞台は一段と華やかさを増しています。
ガリシア民族舞踊
黒潮躍虎太鼓
紀州雑賀鉄砲衆
小張松下流綱火(おばりまつしたりゅうつなび)
茨城県筑波郡伊奈町
出演/小張松下流綱火保存会
国指定重要無形民俗文化財
松下流網火は愛宕神社での例祭日に火難除けと五穀豊穣を祈願して奉納されます。考案者は火薬師でもあり、一六〇三年小張城主となった松下重綱で、綱火の火薬調合やからくりの秘法は大橋吉左衛門(現在の家元大橋家の先祖)に伝授され、「松下流」の名で今に受け継がれています。正式名は「松下流三本綱からくり人形仕掛花火」といい、夜間、仕掛け花火を照明に空中で演じられるからくり人形劇です。古典的な口上と太鼓や笛、鉦などのお囃しにのり、三本の大綱と張り巡らせた小綱を櫓の上で巧みに操ります。仕掛花火の灯が映し出す人形は圧巻で、幻想的なまでの美しさを醸し出します。
