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五月山グリーンエコー通信

1999年4月20日

五月山グリーンエコー

連絡先・池田市緑のセンター

 

前回の活動報告

中川勝弘

 

3月のグリーンエコーは午前中雨のためまたまた順延、4月4日に行いました。内容も5月3日の「五月山春のフェスティバル」用に竹炭焼きをすることになりました。当日は天気上々ながら参加者は少なめ、それでも満開の桜を見ながら、作業地へ向かい、気分も上々でした。

小人数の割りには仕事が多く、炭焼き、3台目の炭焼窯設置と屋根の取り付け等少々ハードなメニューでした。点火は11時前頃で、同時に窯の据付けも行ないました。3台目の窯は左奥、谷を渡る風を取り込もうと向きを少し南側にとり、窯の角度もちょっとのぼり窯風に置きました。

◆お昼は前回雨でおあずけとなったバーベキューを楽しみました。この時期野外で食べるのは格別で、アッという間に3kgの肉は消え去り、あわてて追加を買いに走る始末でした。

◆ただ今回、炭焼きの方が順調ではありません。特に右側は昼を過ぎても煙チョロチョロで、交代で必死にあおぐのですが変わりません。棒で煙突をつつくとどうやら土が入って詰まっている様子。何やかやしているうちにアッという間に5時を過ぎ、人数も一人また一人と減っていきます。そんな頃、タヌキの親子が山から杉ケ谷川へ降りていくのを目撃しました。8時前車で戻ってきた清水さんも、駐車場近くで見たそうです。

◆でも煙は相変わらず、10時頃にはなぐさめか、山ではフクロウが夜の帳で鳴いています。ありゃ11時、エッもう12時前やで…。誰かさんはついに携帯電話で奥さんに叱られる始末。ついに12時過ぎに見切りでエイヤッと窯を閉めました。

◆翌日の窯出しは10時過ぎ。右側の窯は生焼け状態。開けると同時に窯に充満していたガスが空気に触れて引火、メラメラと炎を上げてとても手をつけられる状態ではなく、ただ燃えつきるのを待つはめになりました。左側の窯はそれでもなんとか炭になっていて、"午前様"の炭焼き体験も少しは報われました。

◆そしてこの日、炭出し前にうれしいハプニングがありました。それはなんと杉ケ谷の活動地にサルが一匹現れたのです。杉林から畑を横切り、対岸のエノキにスルスルと、流石にサル、木登りは上手で、しばらく辺りを見回して悠然とササ薮に消えていきました。今回、炭焼きはイマイチでしたが、タヌキ、サルと出会えて、小生自身は満足の2日間でした。

 

P.S その午後、日の丸展望台から北側へ降りたヒノキの林で、フクロウが左から右へ滑空するのを目撃しました。なんと!

 

 

 

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