内閣総理大臣杯第16回全日本世代交流ゲートボール大会が、東京都において盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
今日、我が国では世界に類を見ないほどの速さで少子・高齢化が進んでおります。この来るべき超高齢社会に備え、子どもから高齢者まですべての国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会を構築していくことが、我が国の重要な課題となっております。
特に老後生活の最大の不安要因となっている介護問題の解決をめざすことが大切であり、現在、来年4月から導入される介護保険制度の円滑な施行に向けて厚生省を挙げて取り組んでおります。同時に、介護予防の観点からも、高齢者の生きがいと健康づくりの推進に一層力を入れてまいります。
明るい長寿社会を実現するためには、このような行政の取り組みだけではなく、地域全体で高齢社会のあるべき姿を考え、高齢者自身もスポーツや社会活動など地域の活動に積極的に参加することが重要であります。
そのようなことから本大会に全国から多数の方々が参加され、ゲートボールを通じて世代間の交流を深められますことは、誠に意義深いことと考えます。本大会が契機となり、世代間のふれあいの輪、健康づくりの輪が拡がりますことを期待しております。
終わりに、本大会の開催に向け御尽力されました関係者の皆様に敬意を表しますとともに、参加される皆様の御健勝と財団法人日本ゲートボール連合の今後の御発展を祈念いたしまして、私のお祝いの言葉といたします。
