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(2) 各モデル海域の断面図を以下の図2-80〜図2-82に示す。断面では下記の4種の情報を比較している。

・予測水深(図2-68〜図2-70参照)

・海域全体に補間した観測水深(図2-25〜図2-27参照)

・海域全体に補間したフリーエア重力異常(図2-37〜図2-39参照)

・フリーエア重力異常をバンドパスフィルターと下方接続で長波長海底面に投影したもの(図2-62〜図2-64参照)

 

(3) 特徴的な地形構造での誤差分布について検討を行った。対象範囲は、大和堆付近の海盆2種類と小笠原海台付近の深い海盆と大洋底である。

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・前掲の断面図等からも明らかなように、大和堆付近の海盆では観測水深に比べて予測水深が深めになる傾向がある。この傾向は、異なる海盆でも変わらない。後に示す水深散布図や予測誤差の頻度分布からも同様の性質が読み取れる。ただし、観測水深の平均値で規格化した標準偏差は海域全体での場合(0.3152)より改善されている。

・大和堆付近より遥かに深い小笠原海台近辺でも、海盆での予測水深が観測水深より深めになる傾向は変わらない。

・平坦な大洋底では海盆よりも予測誤差の標準偏差が小さい。観測水深の平均値で規格化した値で比べても同様である。

 

それぞれの領域に関する範囲図、水深散布図、予測誤差の頻度分布を以下の図2-83〜図2-92に示す。

 

(4) 参考として各モデル海域に相当する範囲でのSmith and Sandwell(1997)の2分メッシュ海底地形を以下の図2-93〜図2-95に示す。

 

 

 

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