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PROFILE

 

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井上道義(いのうえ みちよし)

桐朋学園で齋藤秀雄に師事。1971年ミラノ・スカラ座主催の指揮者コンクールに優勝して以来、一躍内外の注目を集め、世界的な活躍を開始する。1972年にはセルジュ・チェリビダッケに才能を高く評価される。

1976年日本フィル定期で日本デビュー。1977〜1982年ニュージーランド国立響の音楽監督を、1990〜1998年京都市響の音楽監督、常任指揮者を務める。1984年には、藤原歌劇団「蝶々夫人」でオペラデビュー後、オペラ指揮者としても活躍している。海外での活動は、シカゴ交響楽団にラファエル・クーベリックの代役として1993年4月の定期公演に登場、1994年10月にも再び、シカゴ響に招かれた。ロンドンのロイヤル・フィルを定期的に指揮、そのほか、これまでにベルリン、ハンブルク、シュトゥットガルトなとの各放送交響楽団、ミュンヘン・フィル、ドレスデン・フィル、フランス国立、スカラ・フィル、レニングラード響、ハンガリー国立など、多くのオーケストラを指揮している。

1990年ザ・シンフォニーホールの「国際音楽賞、クリスタル賞」、1991年「第9回中島健蔵音楽賞」、1998年フランス政府より芸術文芸勲章(シュヴァリエ賞)を受賞している。

 

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小川典子(おがわ のりこ)

川崎市に生まれ、東京音楽大付属高校を卒業後ジュリアード音楽院に留学。在学中の1983年に日本国際音楽コンクール第2位入賞。1987年英国のリーズ国際コンクール第3位入賞。これを機に、1988年東京とロンドンを拠点に本格的な演奏活動を始めた。

N響、読響、東京フィル、東響、日フィル、大阪フィルなど、日本の主要オーケストラとの協演はもとより、フィルハーモニア管、BBCフィル、BBCウェールズ響、ロイヤル・フィル、プラハ放送響など海外のオーケストラとの協演も数多い。また1997年に、BISレーベルと世界初の専属契約を結び、話題を呼ぶCDを次々とリリースしている。英国タイムズ紙で「1997年のベストCD」、BBCミュージック誌で特選盤にも選ばれている。昨年12月以後にもイスラエル、フィンランド、ノルウェー、英国、アイルランド、ドイツ、スイス、スペイン、スウェーデン、デンマーク、ロシア、ポーランド、シンガポールで演奏。安定した技巧とスケールの大きい演奏は国際的なピアニストとして大いに期待されている。

 

東京フィルハーモニー交響楽団

東京フィルは1911年名古屋に生まれ、1938年中央交響楽団の名のもとに東京を本拠地として創設された日本最古の歴史と伝統を誇るオーケストラで、1996年創立85周年を迎えた。演奏活動は多彩にわたり、定期演奏会をはじめ、オペラ、バレエでの演奏、NHK放送演奏など、年間160回の演奏活動を行っている。1984年、1989年、1994年とヨーロッパ公演を実施、絶賛を博し世界的にも確固たる地位を確立した。多くの名指揮者を常任に迎えており、1995年1月より世界に誇るロシアの名匠ウラディーミル・フェドセーエフが首席客演指揮者に就任し、そして1999年4月から、正指揮者に沼尻竜典を迎えるなど、指揮者陣を新たにし世界のメジャーオーケストラにふさわしい陣容を整え、一層の充実を期している。1984年音楽之友社賞、1987年芸術祭賞、1995年第50回記念芸術祭音楽芸術祭大賞を受賞している。1996年より文化庁「アーツ・プラン21」の重点団体に指定されている。

 

 

 

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