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(6) 従来よりスモール・オーケストラ(20人〜30人編成)による音楽教室を実施していた地方も、当財団による大編成の交響楽を鑑賞して交響楽に対する感動と認識を新たにし、交響楽の理解を深めることができました。

(7) 地元では「音楽教室」の効果を高く評価し、この事業の継続と拡大を要望する声がたかまっています。

(8) 5月中旬には石川県・野々市において、中学生を対象としたスクールコンサートを実施し、わかりやすい曲目と解説は、日頃生の音楽に接する機会の少ない多くの子供達に非常に喜ばれました。また、過去4年に引き続き5月18日に同じく野々市町文化会館おきまして、会館、オーケストラ、指揮者ならびに関係者の深い理解と協力を得て、通常の演奏会では入場出来ない特殊学級(目や耳ならびに身体に障害のある子供達)を対象にした演奏会を行いましたが、これらの子供達と、それを支える人達に多大な感銘を与え、非常に役立つ事が出来たものと確信しております。

 

ロ. 今後予想される効果

地元でオーケストラの音楽を聴く機会を与えるこの交響楽演奏会は、直接交響楽団に接する機会の少ない地方の青少年に、大いなる感動と喜びを与え、音楽を通じて各自の教養を高め、地域の文化向上と発展に大いに寄与しております。すでにこれまで実施し、実績を上げてきた地方からは、引き続き開催の希望が寄せられており、さらに、新たな地域からの要望もあり、今後ますます開催希望地が増えることが予想されます。併せて、特殊学級に向けての交響楽普及についても、今後の当財団の核になる事業としての成果が予想されます。

しかしながら、これらの活動の成果については、一朝一夕に得られるものではなく、日本財団を始めとした各関係者の理解ある協力を得て、地道な努力の積み重ねが必要であると考えます。

 

 

 

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