5. 博多港
(1) 内航フィーダー輸送の利用状況と今後の見通し
1] 内航フィーダー輸送の利用状況
〜フィーダーの利用はタイヤ、リーファー、機械〜
○博多→神戸:タイヤ
博多←神戸:リーファー、機械
〜神戸港の利用は震災が転機〜
○フィーダー貨物は減っている。特に北米向けは震災以降伸びていない。
○震災の後、神戸港から博多港、釜山港ヘシフトした。また、荷主のルート指定が増えたのもこの時期。
〜北米向けは本船にシフト〜
○3年前はフィーダーの利用は38%くらいあったが、北米航路が博多に入ったので今は11%くらいに落ち込んでいる。
2] 内航フィーダー輸送の利用意向
〜博多本船を最優先〜
○博多本船が8割、残り1割が釜山経由、1割が神戸、大阪経由。
○今後も博多本船をべースに考える。
〜海外ハブの積極的な活用〜
○現在は釜山中心主義である。
○博多の日韓航路も増加している。
○欧州方面は高雄にシフトしている。
(2) サービス面の状況
〜北米向けは釜山経由が最速〜
○(当社が利用する外航船社は)北米向けの場合、神戸経由はリードタイムがかかる。
─博多本船積み/ロスまで 14日
─釜山経由/ロスまで 10〜12日
─神戸フィーダー/ロスまで 18日
〜充実している釜山航路〜
○釜山航路は毎日、入港しているのでいつでも利用できるが、内航フィーダーは便数の問題も含め、スケジュールを確保する問題があり、イレギュラーな場合などは使いにくい面がある。
〜北米向けは釜山経由が最速〜
○韓国は24時間体制で365日稼働している。(博多は釜山の影響が大きく350日稼働。)
〜釜山経由は接続が不透明〜
○釜山経由は接続の状況が見えないので好んでは使用しない。